依存しているかも?

依存は悪いこと?

依存と聞くとどんなことを思い浮かべますか。

人はそれぞれ依存して生きています。

例えば、子どもは親に依存しなければ生きていけませんよね。夫婦や家族、職場の同僚や上司など普通に生活していく上で、いろいろな人に依存したり依存されたり…。生きていくのに必要なことです。

しかし依存が強く相手が負担に感じてしまう場合は、人間関係が上手くいかない事があります。本人もなぜ人と上手く関係が築けないのか悩んでいる場合があります。

これは、家庭環境とくに親の愛情を感じられずに育ってきた人に現れ易いと言われています。

本人は意識していないのですが、親から与えられなかった愛情をパートナーや恋人に求めてしまうのです。パートナーや恋人は親ではないので、受け入れることは不可能です。依存の強い人は、受け入れられない事に傷ついてしまいます。場合によっては、受け入れない相手を憎むことさえあります。

共依存の人の気持ち

共依存を聞いたことがありますか。

夫または妻、パートナーが依存症の場合離れられない関係になってしまうことです。ギャンブル依存症、アルコール依存症、DVなどです。

「この人には私しかいない」「見捨てたらダメになってしまう」と考えてしまい、「ギャンブルだけで暴力はふるわないから…」「お酒を飲まなければ良い人」「暴力をふるうのは私が悪いから」と理由をつけて自分を納得させます。

一般的に共依存になりやすい人は、自己評価が低い傾向にあります。この人は私しか助けることが出来ないと思い込み、共依存して承認欲求を満たしていきます。共依存の人も、親の愛情を感じられずに育ってきた人が多いようです。

私の母もギャンブル依存症の父の共依存でした。

母は末っ子でしたが、祖母が高齢出産のため体調を崩し1~2才の頃まで預けられていたそうです。それが原因なのかもしれませんが、祖母と母は親子関係が上手く結べなかったようです。祖母にも親としての愛情はあったと思いますが、母には親の愛情が感じられなかったのかもしれません。

父と結婚して、パチンコが好きで借金をしていることが分かっても別れませんでした。母は別れたかったけど「○○さんが説得したから」「✕✕さんがこう言ったから」と別れられない理由を他人のせいにしていました。後に熟年離婚したのですが…。

母がいつも言っていたことは、「お父さんは、パチンコをするけれどお酒や暴力をふるう訳でもないし…。」借金は、母が返していました。父がパチンコをするために家のお金を持って行っても初めは怒りますが、許していました。

親戚や周りの人には、ダメな夫を支えるしっかりした妻と見られていました。それが、母にとって承認欲求を満たしていたのだと思います。

幼少期に母親の愛情を感じられなかった母は、父の借金の後始末をする事で自分の価値を見出したのかもしれません。

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